長野県のねじ製造工場4選!

長野県にあるねじ工場についてご紹介します。またねじとボルトの違いやねじの種類、ねじ製造工場の仕事内容まで様々なねじに関する事について解説します。目からうろこの情報ばかりです。

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目次

  1. 1長野県のねじ製造工場とは
  2. 2長野県のねじ製造工場4選
  3. 3長野県の製造工場で作られるねじの種類
  4. 4ねじ製造工場の一般的な製造工程
  5. 5ねじ製造に使用される主な原材料
  6. 6ねじの大ロット発注・受注製造の相談先
  7. 7まとめ

長野県のねじ製造工場とは

長野県のねじ製造工場とは

ある情報誌を検索すると、長野県にはねじの製造工場は31カ所程度が登録されています。甲信越地方には長野県の他に、山梨県や新潟県がありますが、山梨県の製造工場は12カ所しか登録されていません。一方、新潟県の製造工場は48カ所登録されています。

このようなことから、甲信越地方の中では、新潟県の次に長野県にねじの製造工場が多いことが分かります。甲信越地方でねじ製造工場を探すのであれば、新潟県か長野県がおすすめです。ここではねじ製造工場の仕事内容や就職について紹介します。

ねじ製造工場の仕事内容

ねじ製造工場の仕事内容を知りたいのであれば、工場見学がおすすめです。あるねじ製造工場の工場見学を紹介します。

見学

ねじ製造工場の見学は、ホームページなどにアクセスして応募することが可能です。電話で直接問い合わせる方法もあります。

ねじ製造工場には、見学を希望する日時、時間、人数などを伝えます。見学では、ねじ製造工場内を案内していただけるだけでなく、ねじを製造する機械の説明なども行われます。見学では、ねじが完成するまでの工程がしっかり、理解できて楽しいです。

ねじ製造工場への就職

ねじ製造工場の見学を経て、ねじ製造工場で働いてみたいと考える人がいると思います。ねじ製造工場で働くためには、ハローワークを活用する方法があります。ハローワークへ行ってねじ製造工場の求人を紹介してもらい、面接に行くといった流れになることがあります。

また、ハローワークはハローワークインターネットサービスを運営し、ねじ製造工場の求人を公開していることがあり、ハローワークに行く前に求人を把握することも可能です。一方、学生であれば、学校にあるいわゆる就職課を利用してねじ製造工場に就職できる可能性もあります。

また、インターネットを使った就職活動も可能で、求人サイトに掲載されているねじ製造工場の求人へ応募し、書類選考の後に面接になることがあります。また、人材紹介サービスを利用する方法もあります。

人材紹介サービスから紹介されたねじ製造工場の求人に応募することになります。ねじ製造工場への就職は比較的ハードルが低いです。ねじ製造工場に限らず、工場など製造現場の勤務になった場合、フォークリフトの免許があると、実務にいかせることがあります。

長野県のねじ製造工場4選

長野県のねじ製造工場4選

長野県にあるおすすめのねじ製造工場を紹介します。

第一光機株式会社

第一光機株式会社は、高精度かつ高品質な製品を作り続けるメーカーです。角ネジをはじめ、電子機器、事務機器、光学機器、OA機器、FA機器、家電向けの特殊超精密パーツの切削や加工、製造を手掛けています。

【本社】
〒394-0042 長野県岡谷市成田町1丁目1-6
TEL 0266-22-3809
第一光機株式会社

株式会社東洋ファスニング

株式会社東洋ファスニングは、ねじの製造や卸売を手掛け、金属部品を加工する会社です。ねじや機械工具の卸売も行っています。

【本社】
〒381-0101 長野県長野市若穂綿内6838-2
TEL (代) 026-282-5415
株式会社東洋ファスニング

ネオテック株式会社

ネオテック株式会社は、ネジなど締結部品の圧造や切削、成形を行い、精密パーツの製造や販売を手掛けています。新技術の開発やニーズに応える製品の開発を行っています。

【本社】
〒399-6461 長野県塩尻市大字宗賀牧野3712
TEL (代) 0263-53-6002
ネオテック株式会社

株式会社みすず精工・田沢工場

株式会社みすず精工は、国際規格ISO9001を認証取得しています。ISO規格の一般小ネジをはじめ、精密用小ネジJCIS規格、超精密用小ネジ、座金組込みネジなど多数の製品を展開しています。

【本社】
〒386-1601 長野県小県郡青木村田沢嶺裏1266
TEL 0268-49-3931
株式会社みすず精工・田沢工場

長野県の製造工場で作られるねじの種類

長野県の製造工場で作られるねじの種類

長野県の製造工場で作られるねじの種類について紹介します。

特殊ねじ

特殊ねじは、規格ねじに該当しないねじのことです。特殊ねじは、複雑な形状や特殊な形状をしています。特殊ねじのスペックや規格は、特殊ねじを発注する会社などと特殊ねじを製造する会社によって決めます。特殊ねじは、ワンオフで製作されてから、大量生産になるケースもあります。

規格ねじ

JIS規格やISO規格に準拠している規格ねじは、異なる会社で生産されていても同じサイズや寸法、呼び(外径)、ねじ山の角度のタイプがあります。メートルねじをはじめユニファイねじ、管用ねじについては規格寸法が定められています。

例えば小ねじ類をはじめナット類、ボルト類、タッピングネジ類などに規格ねじがあります。

ボルト

ボルトはねじの一種でナットと一対で使われるねじのことです。製造する段階で他のねじとは異なる点についてご紹介します。

ねじ製造とボルト製造との違い

ねじはビス・ナット・ボルトなどで構成される総称で、製造方法は基本的に同じです。ただ、ボルトには六角ボルトをはじめ六角穴付ボルト、六角穴付丸頭ボルト、六角穴付皿頭ボルト、蝶ボルト、六角穴付止めねじなどの種類があり、製造する段階で頭の形状などを変更しています。

ナット

ナットとボルトは製造する機械が異なり、両方を手掛ける工場はあまりありません。ねじ製造とナット製造の違いを紹介します。

ねじ製造とナット製造との違い

六角ナットの場合は、完成品より少し大きく線材をカットします。パンチ(下穴径)を押し込みつつ外径を六角に成形し、最後に穴を貫通させます。

一方ねじは、ダブルヘッダー機で材料(コイル状)を伸線しつつ切断します。パンチを使い頭部側を成形し、絞り加工によってねじ部側を成形します。

二番パンチで頭部を成形し、更にトリマー機で六角にせん断し打ち抜きます。ねじ山をねじ転造機で形成します。

紹介したようにナットとボルトの製造方法は大きな違いがあるので、双方を手掛ける工場は少ないといわれています。

ねじ製造工場の一般的な製造工程

ねじ製造工場の一般的な製造工程

ねじがどのような工程を経て、出来上がるかは気になるところです。そこでねじ製造工場の一般的な製造工程を圧造工程をはじめ、転造工程、熱処理工程、検査工程、選別・出荷工程に分けて紹介します。

圧造工程

圧造工程ではヘッダーといわれる機械を使います。まず、ヘッダーで線材を決まった長さに切断します。次にヘッダーによって圧力をかけることで、線材を変形させてねじの頭を成形します。

転造工程

転造工程では転造盤といわれる機械を使います。転造盤の頭部圧造によって軸を成形し、金型に圧力をかけつつ回転させ、ねじ山を作ります。

熱処理工程

成形されたねじに加熱したり、冷却したりすることで強靭でありながら軟らかくします。しかし材料の強さや硬さによって、熱処理は実施されない場合もあります。

検査工程

仕上ったねじが規格通りになっているか、抜き取りで検査します。抜き取り検査は、用途に合わせた機械を使い実施します。

ねじ製造工場の一般的な製造工程を紹介しましたが、必要に応じて熱処理行程の後に、表面処理を行います。表面処理では、ねじにクローメットやユニクロといったメッキ処理や着色を行います。

選別・出荷工程

選別したねじは小箱に入れます。次にパッキンし、梱包され出荷します。

ねじ製造に使用される主な原材料

ねじ製造に使用される主な原材料

電気製品や工業製品に使われるねじは、様々な原材料からできています。ねじの製造に使用される主な原材料は、鉄(スチール)をはじめ、アルミ、ステンレス、チタン合金、ガラス、セラミックス、真鍮、その他となっており様々です。

ここからはそれぞれについてご紹介します。

鉄(スチール)

ねじ製造に使われる原材料は純度100%の鉄(スチール)ではなく、鉄に炭素を加えた炭素鋼が多いです。純度100%の鉄だと、強度不足なので炭素を加えています。更に合金鋼といわれる素材は、鉄に炭素を加え、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、リン(P)、硫黄(S)なども含有しています。

一方、一般構造用圧延鋼材と機械構造用炭素鋼はよく知られた炭素鋼です。SS材といわれる一般構造用圧延鋼材は車、船、橋など構造物に使われている素材です。JISではSS400と表示されており、SSはSteel for Structureの略称、一方400は400N/m²の引張強さをあらわしています。

SS400はねじやナットに使われています。この素材は添加元素の比率の詳細は規定されず、引張強さを保証するものです。S-C材といわれる機械構造用炭素鋼は速く回転しつつ大きな荷重を伝達する歯車や軸などに用いられています。

アルミ

アルミは鉄に対して1/3の軽さを誇る金属です。優れた熱伝導率を発揮し加工が簡単で、色々な工業製品の素材に使われています。純アルミにあまり強度がないため、様々なものを添加したアルミ合金が一般的です。

よく知られたジュラルミンはアルミに銅を加えた金属です。熱処理を施すことで、鋼材と同等の引張強さを誇ります。一方、超々ジュラルミンは、アルミニウムに亜鉛やマグネシウムを加えた金属となっており航空機部品などに使われています。

軽く強いアルミはメリットが大きいですが、実はねじにあまり使われていません。なぜなら、鉄鋼をアルミのねじで固定しようとすると、腐食が発生したり緩みが発生したりする可能性があるからです。

ステンレス

ステンレスを使った工業製品は多く、よく知られています。ステンレスは合金鋼の一種で、主に鉄(50%以上)、クロム(10.5%以上)、ニッケルを含み強靭で錆びにくいので耐食鋼と呼ばれることもあります。

鉄と酸素が結びつき、錆が発生する前にクロムと酸素が結びつき表面に酸化被膜ができるので、ステンレス鋼は錆びづらいです。

ステンレス鋼はボルトなどによく使われています。ただ、SUS430の場合冷間加工で割れてしまう可能があり、銅(Cu)を加えたSUSXM7を材料に使われていることが多いです。

チタン合金

チタンは鉄に対して2/3の軽さを誇る金属で、耐腐食性や耐熱性に優れています。チタンは航空をはじめ、宇宙、インプラントなど幅広い分野で使われている金属。

チタン合金はチタンにアルミやバナジウムなどを加え、1000N/mm²以上の引張強さを誇る金属で、64チタンと呼ばれるものもあります。高価で加工が難しいチタンですが、ねじに使われつつあります。

ガラス

ガラス製のねじもあります。例えば、アンティークのボトルにはねじ式になっているガラス製の蓋が装着されていることがあります。

セラミックス

セラミック製のねじは高温に強く、薬液でも侵されないメリットがあります。更に、電気や磁力の影響も受けにくいメリットもあるので、特殊な環境下でねじを使いたいというニーズに応えるため登場しました。

真鍮

真鍮を使ったねじは、真鍮ねじや黄銅ねじといわれています。真鍮自体が優れた伝導性を発揮する素材なので、真鍮ねじは電気部品を固定する際に使われることがあります。

その他

これまで紹介した金属やセラミック、ガラスを使ったねじ以外にも、プラスチックや木を使ったねじもあります。例えば、プラスチックのねじにはPOMをはじめ、PC、PP、PPS、レニー、ピーク、オーラム、PTFEなどが使われています。

ねじの大ロット発注・受注製造の相談先

ねじの大ロット発注・受注製造の相談先

最後に、ねじの大ロット発注・受注製造の相談先を紹介します。

株式会社コクエイ

株式会社コクエイは、一般JIS規格製品や特殊ねじ、関連部品を取扱います。様々なニーズに対応し、多彩な取引や仕事にいかせる豊富な在庫や、即納体制を構築している会社です。

長野県松本市野溝木工2丁目6番12号(松本木工団地)
0263-27-0033(代表)

株式会社コクエイ

ツルタボルト株式会社

ねじ製造を依頼するなら、豊富な種類のねじに対応している「ツルタボルト株式会社」がおすすめです

ツルタボルトでは燕三条で培った確かな技術と経験で、特殊オーダー品も低コストで迅速に対応する事が可能です

また、ボルト・ねじ類から機械・工具まで常時30,000点の在庫数で最適な製品を提案してくれます。今後はボルト・ナットを超えて、締結用品全般・締結を補助する工具などの情報・知識の提供などを顧客に提供していきます。

ねじメーカーでの就業を検討の際は、一度ツルタボルトへ相談してみると良いでしょう。

まとめ

まとめ

長野県にあるねじ製造工場について紹介しました。

長野県には比較的多くのねじ製造工場があり、就職したり、ねじを調達したりすることが意外と楽かもしれません。この記事がねじ製造工場に関心がある人のお役に立てば幸いです。

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