鬼目ナットの使い方!下穴やM8/M6などタイプについても説明

鬼目ナットとは、母材に埋め込むことで部材の取り付け、取り外しが簡単になるナットのことです。一般的にM6やM8が使われることが多く、下穴を開けてねじ込んだり打ち込んだりします。この記事では鬼目ナットの使い方や特徴などについて解説していきます。

鬼目ナットの使い方!下穴やM8/M6などタイプについても説明のイメージ

目次

  1. 1鬼目ナットとは
  2. 2鬼目ナットの使い方
  3. 3まとめ

鬼目ナットとは

鬼目ナットとは

鬼目ナットとは、見た目が鬼の金棒のようなナットの1種で、組立家具などの受け側によく使われています。母材に開けた下穴に埋め込むと、外側の凹凸で母材にしっかり固定される構造になっています。
 

鬼目ナットの特徴

木ネジやクギで組み立てられた家具は、いち度組み立てると分解して再び組み立てることは簡単ではありません。

しかし、鬼目ナットとハンガーボルトや連結金具ボルトなどを組み合わせて他の部材を取り付けると、簡単に何度でも脱着が可能です。

また母材などへの取付けも容易で、適正な下穴へ取り付けると部材の位置がずれにくく、強度も保てます。

最近はオンラインショップやホームセンターでも入手できるようになり、手軽さも特徴のひとつです。

鬼目ナットの用途

鬼目ナットは先にも触れましたが、組立家具などの受け側によく使われています。多くの場合はハンガーボルトや連結金具ボルトなどと組み合わせて使います。

 

普段はあまり使わないアウトドアテーブルの脚を取り外して収納性を上げたり、引っ越しの輸送で破損を防止したりすることもでき、アイデア次第でいろいろな使い方ができます。

鬼目ナットの規格

鬼目ナットは種類によって異なりますが、M6M8を中心にM3からM10までの小さなサイズが一般的です。長さも8mmから25mmがほとんどで、使う母材の厚さやサイズ、取り付ける部材の形状やかかる圧力などを総合的に判断して使用する鬼目ナットを選びましょう。

鬼目ナットの使い方

鬼目ナット

鬼目ナットを取付けるためにはドリルやハンマーなどの道具が必要です。

鬼目ナットには施工方法の違いにより「打ち込み」と「ねじ込み」の2つのタイプがあります。また形状の違いにより、「つばなし」と「つばあり」に分かれます。

打ち込みタイプはハンマーなどで下穴へ打ち込み、ねじ込みタイプは六角レンチなどで下穴へねじ込みます。

つばなしタイプは円筒形で、ひとつの下穴で取り付けができますので、施工が簡単できれいに仕上がります。また密着度が高いため強度も保てます。

つばありタイプは、つばなしタイプに座金(ワッシャー)のような、つばがついています。つばの部分以上に埋め込めないため、埋め込み過ぎを防止します。

それぞれに特徴があるため、組み合わせる母材や部材、材質などに合わせて選びましょう。

鬼目ナットの下穴のあけ方

鬼目ナットを取り付ける場合に下穴はとても大切です。適正な穴径と深さでなければ強度が保てず、部材の適切かつ確実な取り付けができません。

下穴の適正径は鬼目ナットのパッケージやメーカーホームページなどを参考にしますが、施工に不慣れな場合や初めて使う材質の場合は、ホームセンターの店員さんなどにアドバイスをもらうと良いでしょう。

一般的に軟らかい材質の場合は小さめに、固い材質の場合は大きめに開けると取り付けがしやすく、きれいに仕上がります。

下穴の位置は施工前にしっかり確認しておきましょう。組み立てや最終の仕上がりに影響しますので、目的の位置へ確実に開けましょう。

また、つばありタイプの鬼目ナットは、本体直径よりもつば直径の方が大きいため、下穴だけではつばが母材に収まりませんので、座ぐり(つばのくぼみ)が必要です。

鬼目ナットの取り付け方

打ち込みタイプは下穴に鬼目ナットを手で軽く差し込み、ハンマーなどで打ち込みます。初心者でも扱いやすく、しっかりと取り付けられます。

ねじ込みタイプは下穴へ六角レンチを使って鬼目ナットをねじ込みます。力のかけ具合や角度などで隙間ができることもあるため、鬼目ナットに木工用の接着剤を塗ってからねじ込むことをおすすめします。

こうすることで、隙間を埋めた接着剤が硬化して強度を高くできます。

鬼目ナットの使用上の注意点

打ち込みタイプはいち度取り付けてしまうと、取り外しは簡単ではありません。母材や鬼目ナットを破壊せねばならない場合もありますので、取り付け位置やサイズはしっかりと確認しましょう。

ねじ込みタイプは六角レンチで逆回転させれば、比較的簡単に外せますが、両タイプともに取り外し後の同じ穴に再び取り付ける場合は注意が必要です。

いちど鬼目ナットを取り付けた下穴は広がっていますので、同じサイズの鬼目ナットを使うと強度が保てません。

このような場合は鬼目ナットを大きなサイズへ変更する方法がありますが、強度に不安がある場合は母材ごと交換することをおすすめします。

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まとめ

鬼目ナット複数

記事では鬼目ナットの特徴や用途、規格などの他に、下穴についても解説しました。
鬼目ナットは使い方を覚えるとDIYの幅が大きく広がります。アイデア次第でいろいろな用途に使えますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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