2020年05月19日公開
2020年10月19日更新
洋灯吊の付け方は?吊り金具の基礎知識
額やパネルを壁に吊り下げる、ハンドメイドのアクセサリーのチェーンをつなぐなどの時に便利なものが吊り金具です。吊り金具は環状の金具で、洋灯吊(ようとうつり)は吊り金具の中の1つです。今回は洋灯吊など吊り金具の基礎知識や取り付け方を詳しくご紹介します。

洋灯吊とは?
洋灯吊(ようとうつり)とは、一言でいうと壁などにねじこみ物を吊り下げるためのフックです。元々はランプを引っかけるために使われていたので、洋灯吊と呼ばれるようになったといわれています。
壁にねじこみ物を吊り下げるタイプのものは一般的にはヒートンと言いますが、ヒートンはヘッド部分が環になっており、ヘッドの下はねじが切られています。洋灯吊は「?」に似た形をしています。
洋灯吊の特徴
洋灯吊(ようとうつり)はヨートーもしくはヨートとも呼ばれます。洋灯吊は物を引っ掛けるのが主な目的のため、口開タイプのヒートンに較べてフック部分の隙間が大きいのが特徴です。
吊り金具の種類
洋灯吊は吊り金具ですが、一般的に有名なものはヒートンと呼ばれるものです。ほかにも洋折、アクセサリー用ヒートン、差し込みヒートン(ヒートンキャップ)、貼りつけヒートン、浴槽用ヒートンなどがあります。
それぞれの特徴を解説します。
①ヒートン(アイボルト)
ヒートンは吊り金具の中でも一番ポピュラーなものです。環になっている部分が閉じています。金や銀、ブロンズカラーなど種類も豊富です。
②洋折
ヘッド部分がL字型をしています。壁などに取付けチェーンや紐などを吊り下げる時に使われます。
③アクセサリー用ヒートン
アクセサリーなどに使用される小型のヒートンです。レンジを使い制作したペンダントヘッドなどにピンバイスで穴を開け取り付けます。
④差し込みヒートン(ヒートンキャップ)
ねじが切られておらず、アクセサリー用に使われるヒートンです。接着剤やUVレンジなどで固定して使用します。キャップ状になっているので装飾性が高く、ピアスのような形をしています。
⑤貼りつけヒートン
ねじ部分そのものがない貼り付けるタイプのヒートンです。穴をあける必要がないため繊細なものにも取り付けることができます。UVレンジなどで接着して使います。
⑥浴槽用ヒートン
浴槽の栓に繋がっているチェーンを浴槽に吊り下げるための専用のヒートンです。浴槽の種類によって簡単に交換できるタイプと浴槽の裏側からナットで固定されているため簡単に交換できないタイプとがあります。
交換用の浴槽ヒートンはホームセンターなどで入手できます。
洋灯吊、吊り金具の一般的な材質
洋灯吊は種類が非常に多く、洋灯吊に引っかけたいものによってサイズや耐荷重、材質も変わってきます。サイズや耐荷重はメーカーによって異なります。
ここでは材質について触れておきましょう。
真鍮線材製品
真鍮は銅と亜鉛の合金からできている金属で、落ち着いた独特の風合いがあります。加工しやすい金属のため、曲げ加工や切削加工がしやすいです。
使えば使うほど独特の味わいが出て馴染むため、店舗などに使用されることが多い材質です。
ステンレス線材製品
ステンレス素材は耐食性に優れていることから屋外や水回りに使用されることが多いです。腐食に強いステンレス素材の洋灯吊はニーズも増えてきています。
鉄線材製品
鉄線材は金属の中でも生産量がとても多い素材です。中でもニッケルメッキは品物の耐食性を向上させる効果があることから湿気にも強く、家庭内で使用される様々な場面で利用されています。またニッケルメッキや工業用や産業用の部品でも多く使用されています。
洋灯吊・吊り金具の付け方
洋灯吊や吊り金具の取り付け方とポイントを解説します。
まず、洋灯吊や吊り金具を取り付ける箇所にキリなどを使い下穴をあけていきます。下穴は洋灯吊や吊り金具の軸部分よりも少し細めの径で開けます。太過ぎてしまうとねじ部分が食い込まずにグラグラしてしまいしっかりと固定できません。
下穴は洋灯吊や吊り金具をねじ込む際にガイド穴にもるため、できるだけ垂直に穴を開けます。下穴を開けたら、ガイドとして洋灯吊や吊り金具のねじ部分を挿し込み軽くねじ込んでいきます。最初は素手で回し仮固定程度に回していきます。回すのが硬くなったら、ドライバーの軸やペンチなどでしっかりとねじ込みます。
最後までしっかりとねじ込むことができたら、取り付けた洋灯吊や吊り金具を軽く引っ張り抜けないことを確認したら取り付けは完了です。
①穴をあける
洋灯吊や吊り金具を取り付ける箇所に、キリなどを使い下穴をあけていきます。
穴をあけるときのポイント
下穴は取り付け時のガイドとなるため、できるだけ真っすぐにあけるようにしましょう。
②吊るす金具をねじ込む
ガイド穴に手で軽く回しねじ込んでいきます。
ねじ込むときのポイント
手で仮止めをしていくので、あまりきっちりとねじ込まないようにします。手で回していると硬くなるので、そこで止めましょう。
③工具などでさらにねじ込む
ドライバーやペンチなどの工具を使い、しっかりとねじ込みます。
工具を使うときのポイント
ペンチを使い環部分を掴むと、ペンチで傷つけてしまう可能性があるのでボロ布やティッシュをかませ洋灯吊や吊り金具に傷がつかないように施工していきます。
④抜けないか確認して取り付け完了
最後に取り付けた洋灯吊や吊り金具を指で引っ張り、抜けないことを確認しましょう。抜けなければ完了です。額縁などに取り付ける際には左右のバランスを良く見て洋灯吊や吊り金具を2つ取り付けましょう。
困難な場所はプロに任せる
先端がねじになっている洋灯吊などの吊り金具は、色々なところにねじ込むだけで取り付けることができるので非常に便利です。取り付ける場所がねじ込めるところであれば、どこにでも吊り金具を取り付けることができます。
石膏ボード壁の場合にはアンカーを使用する、吊り金具は慎重に選ぶ必要があります。そのような場合には、プロに任せたほうがよいでしょう。新築の壁にヒビが入ってしまったり、取り付けに失敗し穴だけ開いた状態になってしまうと後処理がさらに大変です。
まとめ
洋灯吊など吊り金具の基礎知識と取り付け方をご紹介しました。
- 洋灯吊は壁などにねじこみ物を吊り下げるためのフックです。
- 吊り金具は一般的にヒートンが多く、ほかいくつか種類があります。
- 吊り金具に使われる材質は一般的には3種類です。
- 洋灯吊や吊り金具の取り付けは下穴をあけ、手で仮固定し、工具を使い本固定の順で行います。取り付け後は必ず、抜けないかの確認を行いましょう。
- 難しい場所はプロに任せましょう。
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