六角穴付止めねじとは?平先・棒先・くぼみ先など種類も解説

六角穴付止めネジは、ヘッド部分が平らですべてがネジ状になっています。ネジ山が安定しており、機械部品の固定や、位置決め、調整などに使われます。用途によって、種類を使い分けられることも多く、今回は、六角穴付止めねじについて用途や特徴、種類を詳しく解説します。

六角穴付止めねじとは?平先・棒先・くぼみ先など種類も解説のイメージ

目次

  1. 1六角穴付止めねじとは?
  2. 2六角穴付止めねじの種類
  3. 3六角穴付き止めねじの代表的なサイズ
  4. 4六角穴付き止めねじでお困りならば、ツルタボルトがおすすめ
  5. 5まとめ

六角穴付止めねじとは?

六角穴付止めねじとは?

六角穴付止めねじとは、ネジ部の先端を相手の部材に押し付け、固定するために使うネジです。ネジの軸部しかないような形ですが、六角穴が付いています。ネジ先の種類は豊富で、平先、とがり先、くぼみ先、棒先、ダブルポイントなどがあります。

イモネジとも呼ばれますが、六角穴付止めネジはホーローセットとも呼ばれています。ホーローとは、英語で穴やくぼみを意味するhollowのことで、イモネジのいもは形状が芋虫に似ているところから名づけられています。
 

六角穴付止めねじの特徴

通称はイモネジやホーローセットなどがありますが、JISにおいての正式名称は六角穴付止めねじです。

最大の特徴は、ねじヘッド部がネジ部分と同じ大きさであることです名の通り、ねじのヘッドに六角形の穴が付いているネジで、六角穴付ボルト同様に、六角レンチを使用し、部材を締結します。ヘッド部分が(+)の形状や(-)の形状の止めネジもありますが、その場合はホーローセットとは呼ばれません。
 

六角穴付止めねじの用途

六角穴付止めねじは、棒状の物に何かを固定する時に使用頻度が高く、用途は以下のようになります。

  • 平らな部材同士を固定する
六角穴付止めねじは、平らな部材同士を固定する際に使用します。
  • 省スペースで締結できる
六角穴付止めねじは、締結後にねじヘッド部が部材から飛び出ません。そのため、狭いスペースでの固定に使用されています。
  • 体裁を整えたい場所に使える
ねじヘッド部分が、部材から飛び出ないので、見た目もスッキリとします。自動車や、機能性とシルエットを重視した家具など、市販されている様々な製品に六角穴付止めねじは使われています。

 

六角穴付止めねじが使われている物

六角穴付止めねじは以下のような場所で使われています。

くぼみ先は、相手部材に円形に接触するので、強固な固定が可能です。歯車やプーリーを軸に固定する場合など永久的に取り外すことがない場所に使われます。

平先は、ネジ部のヘッドが平らな形状で、相手部材を傷つけにくいので、ネジの緩めと締めを繰り返す場所などに使われます。

とがり先は、ネジの先端部が尖った形状をしています。円錐形状のくぼみのある部品などと接触させ、永久的に取り外すことがない場所や、ネジを回転させ微調整を必要とする場所で使われます。

棒先はネジ部より細い円筒の形状をしています。相手部材の溝やくぼみに接触させ固定させる、回転止めなどに使われます。

丸先は、ネジの先端部が丸みを持った形状をしています。相手部材が平面ではない場所で使われます。
 

六角穴付止めねじの種類

六角穴付止めねじの種類

六角穴付止めねじには(イモネジ、ホーローセット)には様々な先端の形状があります。一般的にはくぼみ先を使用することが多いとされていますが、用途により適した形状が異なります。それぞれの特徴を解説します。

平先

平先は、ネジ部の先端が平らなため、相手部材とは面で接触します。先端が平らな形状なので、相手材を締め付ける際に傷めません。そのため、主に繰り返し使用する場合に使われます
 

棒先

ネジ部先端は、ネジ径よりも細い円筒形となっています。先端部分は平らですが、平先に比べ、端面の面積は小さいです。相手材側に隙間があり、その隙間を通して締結する場合などにも使われます。

棒先の一般的な用途としては、機械部品の位置決め固定用、焼入れシャフトなどがあります。

 

くぼみ先

一般的なホーローセットは、このくぼみ先の六角穴付止めねじを指します。ネジ部の先端は中央がくぼんでいることから、くぼみ先と呼ばれます。相手材とは円で接触する形状になっています。特別な指定がない限り、ホーローセットと言えば、このくぼみ先のことをいいます。

くぼみ先の用途としては永久または半永久的な部品として、プーリー、歯車、軸受けなどに多く用いられています。

とがり先

ネジ先端が尖っているので、とがり先と呼ばれます。相手材とは尖った先端で接触します。剣先とも呼ばれます。

平先とは逆に、永久に固定する場合に使用されます。ネジ先端部分を下の部材に刺して締結する形となるため、繰り返し使用する場所には不向きです

永久的な使い方としては、熱処理シャフトまたは柔らかいシャフトとして使用されています。焼き入れシャフトの点付けとしても使用されています。また、物を吊るす時、微調整用のネジとしても多く使われています。

ギザ先

ネジ部先端がギザギザになっており、ギザギザ部分が相手材に食い込むので、緩み止めの効果があります
 

ダブルポイント

見た目はくぼみ先と変わりませんが、ダブルポイントはくぼみ先の中央のくぼんでいる部分に尖っている部分がついた形状をしています。「くぼみ先」と「とがり先」の中間のような形状です。一般的にダブルポイントと呼ばれてますが、メーカーによってはAWP、CCP、Wポイントなどの表記となっています。

垂直に締め付けができ、3点で押さえるため、保持力も大きく安定します。緩み止め機能に非常に優れています

六角穴付き止めねじの代表的なサイズ

六角穴付き止めねじの代表的なサイズは以下のようになります。
 

ねじの呼び M1.6 M2 M3 M4 M5 M6 M8
六角穴の呼び 0.7 0.9 1.5 2 2.5 3 4
呼び長さ 2~8 2~10 3~16 4~20 5~25 6~30 8~40
(単位:mm)

六角穴付き止めねじでお困りならば、ツルタボルトがおすすめ

六角穴付き止めねじでお困りならば、ツルタボルトがおすすめ

六角穴付止めねじのことなら、新潟県内に本社があり豊富な種類のねじに対応している「ツルタボルト株式会社」がおすすめです

ツルタボルトは燕三条で培った確かな技術と経験を持ち、特殊オーダー品も低コストかつ、迅速に対応することが可能な企業です。

ボルト、ネジ類だけではなく、機械、工具までおよそ30,000点の在庫を常時持ち、最適な製品を提案してくれます。ボルトやナットだけではなく、締結用品全般、締結を補助する工具など様々な情報の提供なども顧客に行ってくれます。

ねじでお困りの際は、一度ツルタボルトへ相談してみると良いでしょう。

ツルタボルト株式会社/ねじのことなら何でもお気軽にお問い合わせください。

まとめ

六角穴付止めねじについて、詳しく解説しました。

  • 六角穴付止めねじとは、ネジ部の先端を相手の部材に押し付け、固定するために使うネジ
  • イモネジとも呼ばれる六角穴付止めネジは、ホーローセットとも呼ばれている。
  • ホーローとは、英語で穴やくぼみを意味するhollowのこと。
  • 最大の特徴は、ねじヘッド部がネジ部分と同じ大きさであること。
  • 六角穴付止めねじは、棒状の物に何かを固定する時に使用頻度が高い。
  • 六角穴付止めねじにはには様々な先端の形状があり、平先、棒先、とがり先、くぼみ先、ギザ先、ダブルポイントなどがある。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ