2020年06月15日公開
2020年10月19日更新
丸カンの使い方は?付け方や種類を解説/閉じ方・開け方
丸カンはアクセサリー作りなどのハンドメイドに欠かせない金具です。この記事では丸カンの種類や使い方・付け方・開け方・閉じ方について解説します。種類ごとの特徴や何に使うのか、必要な道具も紹介するので、丸カンの使い方・付け方が気になる方はぜひ参考にしてください。

丸カンとは?
丸カンは主に手芸用のアクセサリーパーツとして使用される小さな丸い金具です。
ビーズやスワロフスキーなどを使ったネックレス・ブレスレット・イヤリングなどのアクセサリー作り、キーボルダー・ストラップ・チャームなどのハンドメイドの際に、様々なパーツをつなぐ役割を果たします。
ネイルアートやデコ電(デコレーション携帯電話)で使われるものは、それぞれネイル用・デコ電用。家具などに取り付ける取手(取っ手・ハンドル)はインテリア用、釣りの仕掛けはフィッシング用です。
その中でも、今回は手芸用の丸カンについて解説します。
丸カンの種類
手芸用の丸カンの素材は柔らかい真鍮が多く、概ねロジウムやニッケルなどのメッキ加工が施されています。色はホワイトゴールド・シルバー・ゴールド・金古美など。サイズ表示は「線形(太さ)mm×外径(内径)mm」です。
基本となるのは円形の丸カンですが、Cの形をしたCカン、Dの形をしたDカン、三角形の三角カン、その他の種類もあります。
次項より、これら5種類の特徴をそれぞれ解説します。
丸カン
最も一般的で広く普及しているのが円形の丸カンです。その他のCカン・Dカン・三角カンよりくるくる回りやすいという特徴があります。
そもそも丸カンは様々なパーツをつなぐ金具です。つなぎ目がないものもありますが、今回はつなぎ目があるものについて紹介しています。
つなぎ目がある丸カンは、くるくる回ることによって取り付けた別のパーツが隙間に引っかかりやすいです。そのため円形の丸カンは他の種類より外れやすいというデメリットがあります。
Cカン
丸カンより細長いCの形になっているのがCカンです。楕円形や小判型の見た目から楕円カン・小判カンとも呼ばれています。
丸カンよりCカンのほうが回りにくいため、取り付けた別のパーツが引っかかりにくく、外れにくいところがメリットです。そのため留め具などのエンドパーツをつなぐときに使います。
ただ、Cカンは必要以上に長くなってしまうところがデメリットです。エンドパーツ以外は丸カンを使ったほうがコンパクトにつなぐことができます。
Dカン
文字通り、Dの形になっているのがDカンです。ひも状のもの同士、あるいはひも状のものと金具などをつなぐときに使います。
直線の部分に付けるのがひも状のもの、半円の部分に付けるのが金具やひも状のものなどです。半円の部分には基本的に何も付けず、カニカンやナスカンというフック状の金具を着脱しながら使う場合もあります。
ハンドメイドの際につなぐのは主にリボンやテープなど。鞄やベルトなどにも使われていて、カニカンやナスカンと一体型になったDカンもあります。
三角カン
三角形の三角カンは、一般的に穴が開いたビーズやチャームなどのトップパーツをつなぐときに使います。金具同士をつなぐときは金具そのものが薄い場合が多いので、丸カンを使っても問題はありません。
しかし、ビーズやチャームに開けられた穴にはある程度の厚みがあります。そのため三角カンの直線部分を通すとすっきり収まりが良くなるところがメリットです。
その他
シンプルな丸カン以外に装飾が施された「デザイン丸カン」もあります。パーツ同士をつなぐという本来の役割を果たすためなら、なるべく目立たないシンプルな丸カンが適しています。しかし装飾性を高めたいときに適しているのはデザイン丸カンです。
丸カンは何に使うの?
手芸用の丸カンはCカン・Dカン・三角カン・デザイン丸カンも含め、主にアクセサリーなどのパーツとパーツをつなぐために使います。
つなぐことができるのは金具同士だけではありません。ビーズやスワロフスキー、チャーム、リボン、テープなどもつなぐことができます。
パーツ同士を接続する役割を重視する場合はシンプルな丸カンが適しているため、幅広く使われているのは丸カンです。
ただ、つなぐパーツや求めるデザイン性によってはCカン・Dカン・三角カン・デザイン丸カンのほうが適している場合もあります。パーツの素材・用途・デザイン性、さらに丸カンのサイズ・素材・色にも注意して使い分けるようにしましょう。
丸カンの使い方
アクセサリー作りやストラップなどのハンドメイドの際に使う頻度が高い丸カン。種類ごとの特徴に続いて使い方・付け方・必要な道具・開け方・閉じ方について解説していきます。
丸カンの付け方と必要な道具
つなぐ部分に隙間が空いていないものもありますが、今回は隙間が空いている丸カンの使い方・付け方を紹介します。
必要な道具は平ヤットコ2つです。丸ヤットコでも代用できますが、平ヤットコのほうが丸カンをつかんだときにすべりにくいです。
ヤットコに似た道具としてはプライヤー・ラジオペンチ・ニッパーもあります。違いは切断機能があるかどうかです。
プライヤーは「つかむ・はさむ・切る」という3つの機能がある複合工具の総称です。ラジオペンチやニッパーはプライヤーの一種。基本的に切断機能がついています。
しかしヤットコには切断機能はなく、「つかむ・はさむ」だけです。そのため丸カンを付ける際に適しているのはヤットコです。次のような手順で丸カンを付けます。
- 丸カンを開ける
- パーツを通す
- 丸カンを閉じる
次に、丸カンの開け方・閉じ方について解説します。
丸カンの開け方
丸カンの開け方は次のような手順です。
- 平ヤットコ2つで丸カンの左右をはさむ
- 丸カンを前後に開く
丸カンを開く際にゆがまないように気を付けましょう。
丸カンの閉じ方
パーツを通した後の丸カンの閉じ方は次の手順です。
- 平ヤットコ2つで開いた丸カンの左右をはさむ
- 丸カンを完全に閉じる
丸カンを開けるときと同じくゆがまないように注意し、つなぎ目になるべく隙間ができないように閉じることがポイントです。
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まとめ
丸カンの種類と使い方・付け方・開け方・閉じ方について解説しました。
- 丸カン:金具など一般的なパーツ・複数のパーツをまとめるときなど
- Cカン:エンドパーツなど
- Dカン:ひも状のパーツなど
- 三角カン:トップパーツなど
- デザイン丸カン:デザイン性重視の場合
丸カンの一般的な使い方はアクセサリー作りやハンドメイドの際のつなぎ目です。付け方としては平ヤットコを2つ使うことがポイント。開け方・閉じ方の注意点は丸カンがゆがまないようにすること、隙間がなるべく開かないようにすることです。
アクセサリー作りやハンドメイドを楽しむときは種類ごとの特徴を踏まえて丸カンを選ぶようにしましょう。