2020年08月02日公開
2020年10月09日更新
ローレットビスの基礎知識|特徴とM6・M5・M4などのサイズ
ローレットとは、金属の細かな凸凹加工のことで、ローレットビスは頭の部分にローレットを施していて、手で簡単に取り外し可能で、扱いやすいです。今回は、そんなローレットビスの特徴や用途、M3、M4、M5、M6といったローレットビスのサイズについて解説します。

ローレットビスとは
ローレットビスとは、つまみネジといわれる種類のネジで、ドライバーなどの工具を使わずに手で簡単に回して取り付けたり外したりできるネジです。スリ割りが付いていて、手でもドライバーでもどちらでも扱えるようになっているものもあります。
ローレットは文房具メーカーでは、フィーリングやローレック加工とも呼ばれています。
ローレットビスの特徴
ローレットビスは、専用工具を使用せず手で簡単に取り付け、取り外しができるビスです。ローレットのみのシンプルなもの、スリ割りが付いているもの、組ネジになっているもの、頭が長いもの、などがあります。
いずれにしても、簡単に手で回せる点がローレットビスのメリットです。
ローレットビスの種類
ローレットビスの種類には、化粧ビス、封印ビス、組ネジ、段付きローレットビスといったものがあります。主には、スリ割りがないシンプルなローレットビスと、マイナスドライバーを使って締めたり緩めたりできるスリ割りがあるローレットビスとで区別されています。
スリ割りのあるローレットビスは、手でもドライバーでも付け外しできるということです。手だけでは強く締められない、逆に硬くて取り外せない、といったときに便利です。
頭の長いものは持ち手が長い分使いやすい、組ネジになっているものは両サイドから挟み込めるといった目的があります。また、ローレットビスの材質には、黄銅や真鍮、耐食性のあるステンレス製のものなど材質も豊富です。
ローレットビスの用途
ローレットビスは基本的に手で簡単に回せるという用途で、さらにローレットビスの種類ごとにプラスアルファの用途があります。段付のもの、組ネジになっているもの、スリ割りのあるもの、封印のもの、などがあり、これらのビスはローレットビスでありながらドライバーでも扱える、デザイン性がある、ネジ本体にアクリル等のパネルを引っかけることができる、などの用途になっています。
ローレットビスのサイズ
一般的に使用されているネジのサイズには、メートル(ミリネジ)と、インチネジ(ユニファイネジ)の2種類の規格があります。
日本で一般的に使用されているサイズがメートルネジです。メートルネジはミリネジとも呼ばれ、メートル法に基づいて制定されたネジの規格です。
ローレットビスはメートルネジであり、たとえば「M3」という規格のものは呼び径が3mmのネジを表しています。
ローレットビスのサイズは下記のように、ローレットビスM3、ローレットビスM4、ローレットビスM5、ローレットビスM6の4つのサイズがありますが、それぞれについて以下に解説します。
・ローレットビスM3
・ローレットビスM4
・ローレットビスM5
・ローレットビスM6
ローレットビスM3
規格が「M3」のビスは、呼び径が3mmのローレットビスということです。たとえば、M3×7であれば、呼び径が3mmで長さが7mmのネジです。
規格のM3はローレットビスの中でもっとも細いビスで、長さは6mm~20mm程度ものが一般的です。
ローレットビスM4
規格が「M4」のビスは、呼び径が4mmのネジで、ローレットビスの中で既製品では2番目に細いネジであり、数多くの用途に使われていて、長さは6mm~40mm程度までのものが多いです。
ローレットビスM5
規格が「M5」ビスは、呼び径が5mmのネジで既製品では3番目に細いローレットビスで、長さは10mm~40mm程度までのものが一般的です。
ローレットビスM6
規格が「M6」のビスは、呼び径が6mmのネジであり、ローレットビスの中で最も太いネジです、長さは10mm~50mm程度までのものが一般的です。
まとめ
今回は、ローレットビスとはどんなビスなのか、その特徴や用途、サイズといったものを紹介しました。
- ローレットビスとは、つまみネジといわれる種類のネジで、基本的に手で簡単に回せるという用途があります。
- ローレットビスの種類には、化粧ビス、封印ビス、組ネジ、段付きローレットビスといったものがあり、シンプルなローレットビスにプラスアルファの機能が付いています。
- ローレットビスのサイズは既製品ではM3、M4、M5、M6の4つのサイズがあります