ヒートンの使い方は?付け方のコツも解説

吊り金具のヒートンはインテリアとして何かを吊るしたいときやアクセサリーなどのハンドメイドにも役立ちます。この記事ではヒートンの用途・種類・使い方・付け方について解説。似たような種類があって迷っている人、使い方や付け方のコツがわからない人は参考にしてください。

ヒートンの使い方は?付け方のコツも解説のイメージ

目次

  1. 1ヒートンとは?
  2. 2ヒートンの種類
  3. 3ヒートンの使い方
  4. 4ヒートンの付け方のコツと注意点
  5. 5まとめ

ヒートンとは?

ヒートンとは吊り金具の一種です。ねじの部分を壁や物などにねじ込むなどして固定し、頭の部分にひもを通して物を吊るします。内装にこだわりたいとき、ハンドメイドで何かを作りたいときなどに役立ちますが、ひとくちにヒートンといっても頭の形が違うなど、種類に応じた使い方や付け方をする必要があり、注意が必要です。

材質もステンレス・真鍮・鉄・ブロンズ・ニッケルメッキ・電気亜鉛メッキ・コーティングされたものなどさまざまあります。

ヒートンの用途

ヒートンのおもな用途は下記のとおりです。
 

  • 天井にコードを吊るすなど配線処理に役立てる。
  • インテリアとして時計・鏡・絵画・コルクボードなどを飾る。
  • イヤリングやネックレスなどのアクセサリー作りに役立てる。
  • ハンドメイドの小物につけてチャームやキーホルダーにする。

ある程度の重さがある本格的な額縁を吊るす場合は、額縁用のフレームヒートン(ファームヒートン・平ヒートン)という平らな形状のものを使います。

ヒートンの種類

頭の部分が円形だったり「?」や「L」の形をしたものだったり、吊り金具という幅広い意味ではいくつかの種類があるヒートン。その中でも狭い意味でのヒートン・洋灯吊(ようとうつり)・洋折(ようおれ)・差し込みヒートン・貼り付けヒートン・アクセサリー用ヒートンの6種類について解説します。

ヒートン

狭い意味では頭の部分が円形になっているものがヒートンです。完全に閉じた円のほか、少しだけ間が空いているものもあります。ステンレスや真鍮などの生地のまま表面処理されていないものが一般的ですが、頭の部分だけコーティングされたものもあり、サイズもさまざまです。

洋灯吊

頭の部分が「?」の形をしていて、口が開いているものを洋灯吊といいます。頭の部分が円形のヒートンの場合はひもを端から通す必要がありますが、洋灯吊の場合はひもの両端が既にどこかにつながっていても、ひもの中ほどを上から引っかけることができます。

洋折

L字型の頭をしているのは洋折です。洋折釘(ようおれくぎ)ともいいます。キーホルダー・帽子・カバン・ハンガー・コップ・キッチン用品・DIY用品など、さまざまな軽い物を吊るせるところがメリットです。ナット(めねじ)がついていて裏側から固定できるものもあります。

差し込みヒートン

差し込みヒートン(ヒートンキャップ)は先端部分がねじになっておらず、頭部の根元に平らな円か傘のように開いた接着面がついています。その接着面と先端部分に接着剤をつけて差し込むことで固定するタイプです。

先端部分がねじになっているヒートン・洋灯吊・洋折のほうが強度は高く、差し込みヒートンはあまり荷重がかからないアクセサリーなど小物の使用に適しています。

貼りつけヒートン

貼り付けヒートン(接着ヒートン・ヒートンキャップ)は円形の頭部と接着面だけで、先端部分はまったくありません。差し込みヒートンと同じくアクセサリーなどの小物作りに適していて、接着剤を使って固定するタイプです。UVレジン・エポキシレジン・樹脂粘土・軽量粘土などのハンドメイドにもよく使われています。

アクセサリー用ヒートン

一般的にヒートン・洋灯吊・洋折は工具用吊り金具の一種、差し込みヒートン・貼り付けヒートンはハンドメイド用パーツの一種です。ただ、アクセサリー用ヒートンとして小ぶりなねじ式ヒートンも存在します。材質がステンレスや真鍮などと表示されているものは工具用、ゴールド・シルバー・アンティークゴールド・金古美(きんふるび)などと表示されている小さめのものはハンドメイド用です。

ヒートンの使い方

吊り金具やハンドメイドのパーツとして幅広く使用されているヒートン。貼り付けヒートン以外の場合、使う物にキリなどで穴を開けて先端部分を入れ込み、ねじの作用か接着剤で固定させ、頭部にひもや物を吊るしたり引っかけたりして使います。

使い方のコツは、どのような物に対して使うかによって種類やサイズを適切に選ぶことです。強度が低いのは先端部分がない貼り付けヒートンで、強度が高いのはねじ式のヒートン・洋灯吊・洋折。差し込みヒートンはその中間になりますが、強度をあまり必要とせず、使う物に穴を開けられないときに役立ちます。

ヒートンの付け方のコツと注意点

基本的にヒートンをハンドメイドに役立てる場合は接着剤を使い、吊り金具として活用する際は接着剤を使いません。それぞれ付け方のコツと注意点が異なるので、具体的なポイントについて解説します。

物にあったヒートンを選ぶ

具体的なヒートンの選び方を下記にまとめました。
 

  • ヒートン(吊り金具):吊るす物・ひもを端から通せる物
  • 洋灯吊(吊り金具):吊るす物・引っかける物
  • 洋折(吊り金具):引っかける物
  • 差し込みヒートン(ハンドメイド):中強度の小物
  • 貼り付けヒートン(ハンドメイド):穴を開けられない小物・低強度の小物
  • アクセサリー用ねじ式ヒートン(ハンドメイド):高強度の小物

まず吊り金具とハンドメイドのどちらかに大きく分かれ、物を固定して吊るしたいのか、引っかけたり外したりしたいのかどうか、ひものかけ方や期待する強度によっても適した種類は異なります。上記を参考にして、使う物にあったヒートンを選んでください。

仕上がりに注意する

吊り金具のヒートンの付け方は下記のとおりです。
 

  1. キリなどで下穴を開ける。
  2. ヒートンを手でねじ込む。
  3. ヒートン回しで最後までねじ込む。

下穴はヒートンの先端部より少し小さめに開けるようにします。最初は手で軽くヒートンをねじ込みますが、そのとき物に対してしっかり垂直を保つことがポイントです。さらにヒートン回し(ドライバーの背)やペンチを使って最後まで垂直にねじ込みます。

ヒートンは3ステップで簡単にねじ込めそうですが、実際にやってみると下穴のサイズが小さすぎたり大きすぎたり、なかなか垂直にねじ込めなかったりするものです。そもそも下穴の位置がずれると物が汚くなる恐れもあります。

ハンドメイドの小物の場合は失敗まで含めて楽しむ部分もありますが、インテリアなどはやり直せない場合がほとんどです。美しく仕上げたいなら初めからプロにお任せする方法をおすすめします。

まとめ

ヒートンの用途・種類・使い方・付け方について解説しました。
 

  • 吊り金具:ヒートン・洋灯吊・洋折
  • ハンドクラフト:差し込み・貼り付け・アクセサリー用ねじ式ヒートン

上記を参考にしたヒートンの選び方・ねじ込み方、下穴の開け方に正確さが必要です。何度か失敗してコツをつかむ方法もありますが、仕上がり具合を優先したい場合はプロに依頼するようにしましょう

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