デンデンボルト|使い方・規格・jis規格

デンデンボルトはアイボルトに似ているため、使い分けの疑問を感じている方がいるかもしれませんが、使用用途が大きく異なります。ホームセンターなどでも入手は可能ですが、特殊ネジとなるため、通販やねじ専門店での購入がおすすめです。使い方や規格、JIS規格を解説します。

デンデンボルト|使い方・規格・jis規格のイメージ

目次

  1. 1デンデンボルトとは?
  2. 2デンデンボルトの規格・jis規格
  3. 3デンデンボルトの選び方
  4. 4ねじやデンデンボルトでお困りの際はツルタボルトがおすすめ!
  5. 5まとめ

デンデンボルトとは?

デンデンボルトは蝶番ボルト、ロットボルトのことです。ボルトの頭部がリングの形をしているボルトで、見た目がデンデン太鼓に似ていることから、デンデンボルトと呼ばれるようになったと言われています。

 

デンデンボルトの特徴

デンデンボルトはアイボルトに非常によく似た形状をしていますが、頭部の輪が小さいのが特徴です。またデンデンボルトはアイボルトと違い、吊り下げる用途に使うことはできません。
 

デンデンボルトの使い方

デンデンボルトは調整(アジャスター)の役目が主となっているため、穴の部分をピンで固定し、ネジ部がスィングする状態で使用します。

穴部をピンで固定し、デンデンボルトのねじ部がスイングする状態で使用します。
 

デンデンボルトの用途

デンデンボルトは機械器具のアジャスターとして使われます。吊り下げ用途の使用はできません。
 

デンデンボルトが使われている物

デンデンボルトは、様々なものに使われています。

ユーザー使用例として

  • 蒸気抽出機の開閉ボルトの交換として使用
  • 自動車のエアロパーツの固定時に、ステンレスパイプナット等と組み合わせて使用
  • オートバイのサイレンサーバンドからフレームにつなぐロッドのエンドとして使用

などがあります。

 

デンデンボルトの素材

デンデンボルトの素材は以下のものが多く使われています。

  • ステンレス(SUS304、SUSXM7、SUS316)
  • S45C
  • SUS316L
  • SNB7
  • チタン

鉄製のデンデンボルトは比較的安価で購入できます。頑丈なものを使いたいのであれば、ステンレス製がよいでしょう。ほかにも一般構造用圧延鋼材などがあります。

デンデンボルトの表面処理

デンデンボルトの表面処理は以下のものが多く使われています。

  • ユニクロ・・・ごく一般的なメッキの代表で。正しくは光沢クロメートメッキといいます。下地に電気亜鉛メッキを貼りフッソ化物を含んだ溶液でクロメート処理を施します。クロメート被膜はシルバー色です。青銀白色ですが、その組成割合によって、色調は変化します。
  • 三価ホワイト・・・耐食性は有色クロメートと同等で、疑似的な自己修復性もあります。従来の「ユニクロ」、「クロメート」の代替として使用されます。 「三価クロムクロメート」、「三価クロメート」とも表現されます。 色調は、シルバー色になります。
  • 生地・・・鉄・ステン・真鍮等の素材の状態の表面色です。

デンデンボルトの規格・jis規格

デンデンボルトの規格・jis規格

ねじ径 a c b L
M6 12 6.1 6 25~80
M8 16 8.1 8 25~200
M10 20 10.2 10 30~200
M12 26 13 12 40~300
M14 28 14.5 14 80~150
M16 32 16.5 16 40~300
M18 38 18.5 18 100~200
M20 40 20.5 20 70~300
M22 42 23 22 80~300
M24 48 25 24 80~300
M30 60 31 30 120~300
インチ山        
W3/8 20 10.2 10 40~100
W1/2 26 13 13 60~150
W5/8 32 16.5 16 60~200
W3/4 38 20 19 80~200

サイズ SUS
M6×25
M6×30
M6×35
M6×40
M6×45
M6×50
M6×60
M6×65
M6×70
M6×75
M6×80
M8×25
M8×30
M8×35
M8×40
M8×45
M8×50
M8×55
M8×60
M8×65
M8×70
M8×75
M8×80
M8×85
M8×90
M8×100
M8×110
M8×120
M8×130
M8×135
M8×140
M8×150
M8×160
M8×180
M8×200
M10×30
M10×35
M10×40
M10×45
M10×50
M10×55
M10×60
M10×65
M10×70
M10×75
M10×80
M10×85
M10×90
M10×95
M10×100
M10×105
M10×110
M10×120
M10×125
M10×130
M10×140
M10×150
M10×160
M10×180
M10×200
M12×40
M12×45
M12×50
M12×55
M12×60
M12×65
M12×70
M12×75
M12×80
M12×85
M12×90
M12×95
M12×100
M12×105
M12×110
M12×115
M12×120
M12×125
M12×130
M12×135
M12×140
M12×145
M12×150
M12×155
M12×160
M12×170
M12×175
M12×180
M12×190
M12×200
M12×220
M12×230
M12×250
M12×300
M14×80
M14×90
M14×100
M14×120
M14×130
M14×150
19
24
17
22
27
32
42
47
52
57
62
17
22
22
27
32
30
35
40
45
50
55
60
40
45
50
55
60
65
70
70
75
80
90
100
20
25
20
25
30
35
40
45
50
55
60
45
45
50
50
55
50
60
65
65
70
75
80
90
100
27
25
32
30
35
40
45
50
55
45
50
50
60
55
55
60
65
65
75
70
70
75
75
80
80
85
90
90
95
100
110
115
125
150
40
45
50
60
65
75
19
24
17
22
27
32
42
47
52
57
62
17
22
22
27
32
30
35
40
45
50
55
60
40
45
55
55
60
65
70
70
75
80
90
100
20
25
20
25
30
35
40
45
50
55
60
45
50
50
60
55
50
60
65
65
70
75
80
90
100
27
25
30
35
40
45
40
40
45
50
50
50
60
55
55
60
60
65
65
70
70
75
75
80
80
85
90
90
95
100
110
115
125
150
40
45
50
60
65
75

 

デンデンボルトの選び方

デンデンボルトは吊り下げるための使用はできませんので注意してください。

また、屋外で使用する場合には、防錆対策としてステンレス製のものや、SUS316Lなどを選びましょう

ねじやデンデンボルトでお困りの際はツルタボルトがおすすめ!

ねじやデンデンボルトでお困りの際はツルタボルトがおすすめ!

ねじやデンデンボルトのことなら、新潟県内に本社があり豊富な種類のねじに対応している「ツルタボルト株式会社」がおすすめです。

ツルタボルトでは燕三条で培った確かな技術と経験で、特殊オーダー品も低コストで迅速に対応する事が可能です。

また、ボルト・ねじ類から機械・工具まで常時30,000点の在庫数で最適な製品を提案してくれます。今後はボルト・ナットを超えて、締結用品全般・締結を補助する工具などの情報・知識の提供などを顧客に提供していきます。

ねじでお困りの際は、一度ツルタボルトへ相談してみると良いでしょう。

ツルタボルト株式会社/ねじのことなら何でもお気軽にお問い合わせください。

まとめ

デンデンボルトの用途や素材、規格についてまとめました。

  • デンデンボルトは蝶番ボルト、ロットボルトのことである。
  • デンデンボルトは調整(アジャスター)の役割をする。
  • デンデンボルトの素材は、鉄をメインにステンレス、チタンなど。
  • 表面処理はユニクロ、三価ホワイト、生地のものがほとんどである。

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