テーパープラグとは?沈みプラグなどの種類を解説

テーパーフラグとは、ねじがテーパー型になり、管用にねじ込んで密着度を高めるプラグをいいます。日常生活の縁の下の力持ちであり、より快適な生活を提供してくれるものでもあるのです。本記事では、テーパープラグの様々な種類や用途をご紹介します。

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目次

  1. 1テーパープラグとは
  2. 2テーパープラグの種類
  3. 3テーパープラグに関する注意点
  4. 4まとめ

テーパープラグとは

テーパープラグは、実は私たちの日常生活の一部で、当たり前のように使われているものなのです。

本記事では、テーパープラグの特徴から、種類、用途までご紹介します。テーパープラグを知ることで、私たちが安全に生活を送るために必要なものであると実感できる機会になるでしょう。

テーパープラグの特徴

テーパープラグは、円錐形で先端に行くほど細くなるねじが管などに密着できるようになっており、ねじをねじ込むことで、端面が取り付け面とほぼ同一になるように設定されているプラグのことをいいます。材質は、構造用炭素鋼やステンレスでできているものが多いでしょう。

テーパープラグには、基準径の位置の違い沈み型と浮き型があります。

沈み型プラグは、管用テーパーめねじにねじ込んでシールします。
沈み型プラグは端面が取付け面とほぼ同一面になるように基準径が設定されています。

もう一つの浮き型のプラグも、管用テーパーめねじにねじ込んでシールします。
浮き型プラグは、端面が取付け面より高くなるように基準径が設定されています。
つまり、浮いているように見えるものです。

テーパーネジは、ねじが円錐状の形状をしているので、ねじ同士の接続はしますが、それだけでは空気や油、ガス、水道管などので接続には不十分です。

テーパーネジ同士の接続には、シールテープや液体のシール剤などを使ってねじ込むことが一般的です、

では、テーパープラグがどのような場面で用いられているのかをご紹介します。

テーパープラグの用途

一般的に、耐熱性が高いため、油圧圧力機器や配管や水道、ガスの止め栓などの分野で用いられています。
住宅関連では、ガス管の止め栓などで目にすることができます。


テーパープラグは、冷間塑性加工のため精度が高く、熱処理もされているため、高圧下での使用も可能となっているのです。締め付け性の安全性と簡易的で作業効率が上がるとも言われています。

また、テーパープラグやテーパーネジを使った継手などは自動車部品に多く使われています。
自動車部品には多くのテーパーネジ部品が油圧関係の止め栓や継ぎ手にシール剤を併用して使用されます。オイル漏れなどしては大変なので、しっかりとしたシールが求められるものです。

テーパープラグが使われている物

テーパープラグは様々な場所で使われています。
 

  • 油圧機器
  • 空圧機器
  • 一般産業機械
  • 水道の止め栓
  • ガスの止め栓
  • 各種配管継手
  • ギアーボックス
  • JISのRねじ
  • 自動車

テーパープラグの多くは暮らしに必要な水道・ガス・電気、交通手段で使う機器など、目に見えづらい点で効果的に使われていることが分かります。

では、実際にテーパープラグはどのような種類があるのでしょうか。簡単にご紹介します。

テーパープラグの種類

テーパープラグには、「沈みプラグ」「浮きプラグ」「四角頭付きテーパープラグ」といったものがあります。

それぞれ1つ1つ、詳しく見ていきましょう。

沈みプラグ

沈みプラグは、管用テーパー型ねじにねじ込んでシールをします。ネジの全体が、ほとんど入り込んだ状態で、締め付けは終了になるタイプのことです。そのとき、端面が取り付け面とほぼ同一面になるように基準径が設定されています。

一般的に六角穴が付いていて、六角レンチで締め付けるものが多いです。

浮きプラグ

浮きプラグは、管用デーパー型ねじにねじ込んでシールをします。使い方は沈みプラグと同様ですが、取り付けた際、端面が取り付け面より高くなるよう基準径が設定されているのが特徴です。


一般的に六角穴が付いていて、六角レンチで締め付けるものが多いです。

四角頭付きテーパープラグ

四角頭付きテーパープラグは、頭が四角の出っ張りをしているのが特徴です。

四角頭付テーパープラグは、頭部分が四角状となっており、スパナ、モンキ等で管用テーパーめねじにねじ込んでシールします。

 

他にも、スマートで機械語の小型化を可能とする面一型の「スクリュープラグ」や、平行ねじ専用であり、テーパーねじを締め付けたような歪みを発生させない「フランジ付き六角穴付きスクリュー付きプラグ」、冷却・温調関連部品として用いられる「テーパーネジ変換プラグ」などもあります。

テーパープラグに関する注意点

ねじとプラグの寸法が合わなければ、いかにテーパープラグが優れていようと密着性が下がり、故障や水漏れなどのトラブルを起こしかねません。テーパープラグに加えて、適用するねじについてもマスターしておきましょう。

テーパーネジ同士での結合は優れていますが、それだけでは密閉性を持った結合は出来ないので、シール剤やシールテープを併用することを覚えておきましょう。

また、テーパープラグが用いられる現場や人により、呼び方なども異なるため、テーパープラグの名称のみならず、特徴や規格なども知っておくことをおすすめします。テーパープラグを活用する方はその業界や専門分野の方が多いため、ぜひ、様々な観点からテーパープラグを知ってくださいね。

まとめ

テーパープラグは、留め具として大切な役割を担っていました。故障やトラブルがないよう、種類に応じて、正しい用途や用法を守りましょう。
 

  • テーパープラグ(沈み型)は、ねじをねじ込むことで、端面が取り付け面とほぼ同一になるように設定されているプラグのことです。
  • テーパープラグは耐熱性が高く、油圧圧力機器や配管や水道、ガスの止め栓などの分野で用いられます。
  • 冷間塑性加工のため精度が高く、熱処理もされているため、高圧下での使用も可能。締め付けの安全性を高め、簡易的で作業効率を上げる効果もあります。
  • テーパープラグには沈みプラグ、浮きプラグ、四角頭付きテーパープラグといった様々な種類があります。
  • テーパープラグの結合には、シールテープやシール剤を併用しましょう。

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