スナップピンの使い方・用途・規格

スナップピンは、ボルトなどの抜け止めや回り止め、連結や位置を決める時に使用されるピンです。スナップピンは松葉ピンや割りピンなどの種類があり、材質も使い方もさまざまなものがあります。今回はスナップピンの使い方や種類、用途、規格などを紹介します。

スナップピンの使い方・用途・規格のイメージ

目次

  1. 1スナップピンとは?
  2. 2スナップピンの使い方
  3. 3ねじのことならツルタボルトがおすすめ!
  4. 4まとめ

スナップピンとは?

スナップピンは、Rピン、松葉ピンなどとも呼ばれています。スナップピンは、ボルトやパイプなどのピン穴に直線部分を差し込み、ボルトの回り止めや抜け止めの目的で使用されます。サイズ品名は、R形をした半円部に入る径の直径できまります。取り付け取り外しが簡単で、規格により先端の輪の形状が丸形、半丸形、45度付があります。
 

スナップピンの種類

スナップピンの種類には、以下の5つの種類がありますが、それぞれについて紹介していきます。

・割りピン
・スナップリテーナ
・クリップリング
・スプリットリング
・八の字リング
 

割りピン

割りピンの特徴は、軸穴に挿入し先端を曲げることで抜け防止に使用するものです。

スナップリテーナ(だるまピン)

スナップリテーナは、穴加工した軸に挿入し、抜け止めに使用します。

クリップリング

クリップリングは、丸溝または角溝加工した軸に挿入して抜け止めに使用しますが、軸への挿入方向は、縦・横での使用が可能で、軸との遊びがありません。

スプリットリング

スプリットリングは、両巻面を平らに仕上げています。ルアーなどの釣具の部品接続用として用いられています。

八の字リング

八の字リングは、釣具のルアーに使用する埋め込み用のリングです。リングの合わせ目側の半分は、樹脂などのルアー内部に組み込まれます。形状が数字の八の字に似ていることからハチノジリングと呼びますが、他には八の字バネ、エイトスプリング、エイト環などと呼ばれています。

スナップピンの特徴

スナップピンは、金属などの結合に用いられる機械的接合法の一種であり、材料の弾性を利用してはめ込むことによって固定するものです。スナップピンには、抜け止めスナップピンのように、線材の先端を折り曲げて加工し、製品自体が簡単に抜け落ちないようになっているものもあります。スナップピンは、取り付け取り外しが容易で、繰り返し使用することができるという特徴があります。
 

スナップピンの用途

スナップピンは、ボルトの抜け止めや回り止め、連結や位置決めなどに使うピンをいいます。スナップピンや割りピンは、穴を開けたボルトに差し込み抜け止めの効果を発揮します。

たとえば、SSPタイプのものは、ワンタッチで挿入でき、取り外しが可能であり、線材を曲げて加工しています。相手軸のラジアル方向に開けられた穴に直線部を差し込んで、半円部のバネ作用によって、スラスト方向への移動を防止できます。相手軸から被固定物の抜け防止に使用します。このタイプは割りピンの代わりに使用できます。
 

スナップピンの規格

スナップピンの規格には、自動車技術会の規格、一般機械の規格、KS型規格があります。主なサイズNOは「呼び」ともいい4~16まであって、それらの数字は、R形をした半円部に入る径の直径の長さです。

スナップピンの規格は、呼び径といわれる部分、ボルトとピンの径、ピン穴の径、それと各部分のサイズで決まっています。
 

スナップピンと松葉ピンの違いは?

スナップピンと松葉ピンの違いは、JASO規格(自動車技術会)に準じているのがスナップピンで、先端を丸形にすることで、シャフトへ入り過ぎないような形状となっています。また、松葉ピンもワンタッチで挿入ができ、取り外しが可能です。スナップピン同様に、相手軸から被固定物の抜け止めに使用します。

スナップピンと割りピンの違いは?

割りピンもスナップピンと同じように、ボルトなどに差し込んで回り止めや抜け止めを目的に使用します。割りピンは、差し込んだ後に開いて固定するという特徴があります。

割りピンは、軸やボルト軸芯に直角に貫通穴を開けた場所に通して、回り止め、ゆるみ止めを目的に使用されます。割りピンのサイズの呼称は、ピンを入れる穴径(ドリル径)×直線部分の短い方の長さで決まります。製品は断面が半丸状の2本の線で、平らな方を内側にるすと丸形状となります。

接合部の穴に通してから両端を開いて曲げて止めます。また、使用時に作業しやすいように両足の長さが違うような構造になっています。折り曲げの長さは、永久固定の場合は外周に沿うまで曲げますが、一般のものは先端を開く程度で使用します。分野を問わずさまざまな物に使用できるのが特徴です。

割りピンは、材質はステンレス製のものやスチール製ものがあり、スナップピンと違って最終的に開いて固定するため、柔らかい材質で細いものもあります。形状は直線になっていて穴に通しやすくなっています。
 

スナップピンの使い方

スナップピンの使い方は、対象となるボルトの穴などに差し込み、部品が抜けないように、また回転しないように固定します。差し込むときは、スナップピンの直線部分を穴に差し込むようにして、丸形手前のくびれた部分まで差し込みます。また外し方ですが、外し方は波状になった先端部分をやや広げるようにして、ボルトから抜きます。
 

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まとめ

今回はスナップピンについて紹介しました。スナップピンはRとも呼ばれ、その種類はたくさんあり、材質も違います。今回はそんなスナップピンの種類や用途、規格や使い方などをまとめました。

【スナップピンの種類】
・割りピン
・スナップリテーナ
・クリップリング
・スプリットリング
・八の字リング
 

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